【限界値引きへの挑戦】アルトの値引き交渉のコツや相場はどのくらい？

アルトの値引き額の相場と目標額

引用：https://www.suzuki.co.jp/car/alto/styling/

値引き難易度	難しい
平均値引き額 （本体値引き）	7万円
平均値引き額 （オプション）	3万円
平均値引き額合計	10万円
目標値引き額	12万円

2021年12月にフルモデルチェンジが実施され9代目となったアルトですが、そのためか商談の最初では5万円程度の値引きでストップをかけてくるなど、値引きに対して厳しい対応が目立ちます。

しかし言われるとおりに値引きを諦めてしまうのは早計です。新型になったアルトとはいえ、ディーラー側は買ってもらうことが目的なのです。

ここからは競合激しい軽自動車ならではの交渉術を、具体例を交えながら解説し、目指すべき値引き額を考えていきます。

アルトの値引き相場

アルトは2021年12月のフルモデルチェンジを境に、それまで15万円以上は確実だった値引き額が大幅に抑えられ、車両本体値引き額の平均が7万円、オプション値引き額の平均が3万円の、合計10万円位が相場となっています。

フルモデルチェンジに伴ってグレード構成も見直され、8代目モデルで15年ぶりに復活したホットモデル「ワークス」は廃止され、全グレード5ナンバーの軽乗用車となりました。またアルト初となるマイルドハイブリッド車が加えられた点も注目です。

発売後まだ間もない9代目アルトなので、しばらくは値引き相場が低い傾向が続くでしょう。これは競合車種のダイハツ「ミライース」がモデル末期に差し掛かっていることも要因です。

アルトの目標値引き額

アルトの目標値引き額は、車両本体とオプションを含め10万円以上なら合格点と言え、12～13万円まで引きだせたら最上級の結果というところが現実です。

傾向としては高い価格帯のグレードの方が値引き額が大きい傾向があります。

アルトを値引きしてもらった人の口コミ

9 月4日の #ラジKING GOLD　おねだり大作戦
販売希望価格41万円の
スズキ　アルト　ECO-L　660cc

11万円引きの‼😍😍😍
30万円になりました‼😆😆😆

西本さん、大幅値引き
ありがとうございました‼😊😊😊

お問い合わせは
ネッツトヨタ山口
徳山マイカーセンター
0834-25-1016‼ pic.twitter.com/C4q90T1FYb

— ラジKING GOLD (@RADIKINGGOLD) September 4, 2021

スズキ自販でアルトの見積り貰ってきたが思ってたより高いわ決算月の割に値引きの話も出ないわ挙げ句担当女子に依るとアルトリセールバリュー低いんで他の車種買った方が良いですよとの事w pic.twitter.com/yy0N8LKpvD

— おかず (@okazuchandayo) March 20, 2022

フルモデルチェンジご間もない9代目アルトなので、値引きに関する口コミも少ないのですが、やはり10万円以下の値引き額が多いようです。

実例として17万円の値引きを引き出したケースもあるようですが、そのケースでは多額のオプションを付けているので、あまり参考にはなりません。

これらの口コミを見るかぎり「値引き額10万円以上」というところが、現実的な値引き目標と言えるでしょう。

アルトを値引きしてもらうコツ

相場と口コミを見て、値引き交渉には事前情報が大切であることが確認できました。

ここからは具体的にアルトを目標の値引き額まで引き上げるコツについて解説していきます。

競合車種を提示する

引用：https://www.suzuki.co.jp/car/alto/styling/

アルトを値引き交渉する際には、用途やスペックが似た競合車種の購入を検討していることを提示してみると良いでしょう。

特に初回から値引きの相談をしてしまうと、先方も引いてしまうこともあります。

競合車種を出すことで、「他車を購入されてしまう」という危機感を先方に抱かせることができるので、本当に値引き可能な額を提示してもらいやすくなります。

アルトの競合となるのは以下のような車種です。

• ダイハツ・ミライース、ミラトコット

• ホンダ・N-ONE

• マツダ・キャロル

• スバル・プレオプラス

ここで注意が必要なのは、あまり露骨に競合車種のことを強調し過ぎないことです。相手も販売のプロなので、露骨すぎるアピールは逆効果になる恐れがあります。

最初にディーラーを訪れたときは「アルトに決めている」と悟られないことが重要です。あくまで色んな選択肢の中からアルトを見学しに来たような雰囲気を出しましょう。

値引き交渉に失敗するケースでは、ディーラー側から考えを見透かされていることがほとんどで、その点だけは気を付けなければなりません。

ディーラーで競合させる

車を販売するディーラーには、メーカーが直営している場所とそのフランチャイズ店が存在します。

これにより、同じ正規のディーラーではありますが、経営している会社が違うという現象が起きます。

すると、同じ車を扱っていてもライバル店のようになっていますので、どちらも販売台数などの目標があり、自分の店で車を売りたいということになります。

これを利用して、ディーラー同士で価格を競合させることで、さらなる値引きを目指すことができます。

ディーラーのホームページにて、会社情報を確認し、経営している会社が異なれば競合に持ち込める可能性があります。

購入を検討する店舗を複数リストアップし、値引き額を比較して交渉しましょう！

2回目以降の交渉の際は他のディーラーはいくら値引きしてくれた、競合車でのところではいくらだったのでいくらになるならここで買いますという具体的な金額なども言いながら交渉を進めましょう。

契約を匂わせながら具体的な交渉をすることで、値引きをしてくれる可能性が高くなります。

また、本体価格が値引きできなくても、数万円程度のオプションなどもサービスしてくれるかもしれません。

オプションで値引きしてもらう

純正のオプションをはずし、社外品を使用するもしくはつけないという選択をすることで、値引きが可能です。

	純正品	社外品
カーナビ	107,800円〜275,000円	27,800円〜269,760円	8万円〜16万円 お得！
ドライブレコーダー	39,600円〜42,900円 （フロントのみ）	1,000円〜20,301円	2万円〜4万円 お得！
フロアマット	58,300円	19,800円	4万円 お得！
ETC	11,000円〜27,500円	5,778円〜21,000円	0.5万円〜2万円 お得！

特にフロアマットの社外品は破れやすく、サイズがずれてしまっていることも多いため、フロアマットだけは純正という選択肢も持った方が良いかもしれません。

その他、カーナビやドライブレコーダーにもグレードがあるので、オプションを追加するにしても必要な性能のオプションを選びましょう。

また、オプションも値引き交渉の材料にもなります。

契約直前で少しまだ少し悩んでいる、もう一押し欲しいという場合には社外品の取り付けの工賃であったり、車検や点検をしてくれるメンテナンスパックをサービスしてくれる可能性もあります。

契約直前にこういったオプションをサービスしてくれたら契約する！という風に伝えてみることもおすすめです。

愛車を買い取ってもらい資金を作る

先ほども解説したように、新車をなるべく安く買うためには、現在所有している車の処分の仕方も大切なポイントになります。

ディーラーで下取りを行うのが最も簡単な方法ですが、ディーラーでの下取りはあくまで新車の値引きのために行われるものです。

そのため、あらかじめ調べた相場よりも、下取り額が相場より離れてしまう場合、査定してもらった中古車買取業者に買い取ってもらい、資金を作りましょう。

当記事では、グレードや走行距離による相場情報も掲載していますが、それらの項目を全て合わせた買取金額は車1つ1つで異なってきます。

詳しい査定額を知りたい方は最大30社一括査定が可能な「カーセンサー」で取引相場を確認すると良いでしょう。

実際に複数社の取引価格を把握しておくことで、下取りによる値引き額の交渉や買取交渉の際に損をせずに済むようになります。

車をなるべく高い売りたいと考えている方はまず、ネット査定で愛車の取引相場を知っておきましょう。

交渉時期を考える

車を買う際には時期も考えることで、大きな値引きをしてもらえるかもしれません。

大きな値引きが期待できる時期として、

• 2~3月の年度末決算期

• 6~7月のボーナス商戦

• 8月お盆明け～9月の中間決算期

• 12月のボーナス・年末商戦

この4つがあげられます。

特に年度末決算期である2~3月はディーラーでもキャンペーンなどを展開して、特別な値引きを受けることができる可能性もあります。

もちろん3つの時期でも特別な値引きが受けることができるかもしれません。

車を買う時期をずらしても問題ないという場合には、上記のような時期に購入することも検討しましょう。

残価設定ローンを利用して月々の支払いを抑える

車を安く購入する方法として、残価設定ローンを利用することもおすすめです。

そもそも残価設定ローンとはローンの支払方法のひとつで、残価設定型クレジットとも呼ばれています。

どのような支払方法かというと、契約時にあらかじめ残価と呼ばれる車の想定下取り価格を設定し、その下取り価格を差し引いた金額を毎月支払います。

例えば、300万円の車を5年の60回払いで買う場合は、金利を考えないと毎月5万円の支払いとなります。

しかし残価設定ローンを利用すると、例えば車が5年後に100万円で下取りしてもらえるとすると、200万円を60回払いで支払うということになり、毎月3万3千円となります。

ただしデメリットももちろんあり、残価設定ローンは下取りを前提としているため、契約が終わっても車が自分のものになるわけではありません。

残価設定ローンの契約が終わった場合には下取りに出して新しい車に買い換えるか、残価を支払って車に乗り続けるか、返却をするという形になります。

また、残価設定ローンの場合は車を下取りに出すことが前提になっているため、走行距離に制限があったり、傷や凹みにも十分に注意する必要もあります。

値引きに関しては手数料や時期などの関係で残価設定ローンなら値引きができるという可能性も多少はあるかもしれません。

ただ、やはり残価設定ローンを利用したからといって値引き額が大きく変わるという可能性は少ないので気をつけましょう。

アルトと競合車種の特徴

 

先ほど値引きのコツとして用途やスペックが似た競合車種の購入を検討していることを提示することをあげました。

そこで、アルトの特徴や競合車種が具体的にどのように違うのか、どの点が似てるのかなどを把握しておきましょう。

アルト

引用：https://www.suzuki.co.jp/car/alto/styling/

スズキ自動車の代表的車種であるアルトは、初代が世にインパクトを与えた「アルト47万円」という伝統を引き継ぎ、そのリーズナブルな価格が特徴と言えます。最廉価グレードでは100万円を切る価格を実現しています。

さらに2021年12月のフルモデルチェンジによって、WLTCモードによる燃料消費率で軽自動車No.1となる27.7km/Lを実現（2WD車）したことも大きな話題になりました。

価格を抑えながら、「デュアルカメラブレーキサポート」「誤発進抑制機能」「ふらつき警報機能」などの予防安全技術「スズキセーフティサポート」が全車標準装備となっているところも高いポイントです。

先代モデルの直線的で硬派なイメージから、少し丸みを帯びた優しいフォルムとなり、インテリアも飽きのこないシンプルで機能性に優れたデザインとなりました。見た目だけでは分かりにくいのですが、全高、室内高、室内幅の拡大により広い室内空間を実現したほか、ガラスエリアの拡大により広い視界も確保しています。

ミライース

引用：https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mira_e-s/

軽自動車販売で長年スズキのライバルであるダイハツのボトムエンドを担うのがミライースで、アルト最大のライバル車と言える存在です。

初代ミラから数えて8代目からミライースという車名になり、現行モデルは2017年販売開始のミライース2代目に当たります。

サイズ感や価格構成など多くの面でアルトと似たミライースですが、最上級モデルの価格はほとんど同じながらアルトの方はハイブリッドモデルなので、ミライースの方が割高感を感じます。

しかしミライースはモデル末期で早ければ2022年10月頃のフルモデルチェンジが予定されており、値引き額ではミライースのほうが大きく期待できます。

ミラトコット

引用：https://www.daihatsu.co.jp/lineup/mira_tocot/

ミライースの派生車種として誕生したミラトコットですが、ダイハツの女性社員で構成されたプロジェクトチームが企画に参加することにより実現した、シンプルで自然なデザインが特徴です。

主なユーザーを若い女性と想定していることから分かる通り、レトロモダンなデザインで、インテリアも居心地の良さを追求しています。

ミラトコットはアルトやミライースより少し上の価格帯となっていますが、見た目やイメージの点でアルトのライバル車の一つなのは確かです。

N-ONE

引用：https://www.honda.co.jp/N-ONE/webcatalog/styling/design/

ホンダのN-ONEは軽自動車販売台数1位を走り続けるM-BOXをスタートとする「Nシリーズ」の第三弾として登場し、現行タイプは2020年11月に登場した2代目モデルです。

プレミアムな軽自動車を目指したことから、大幅に改良されたエンジンや、軽自動車としてはトップクラスの性能を持つ運転支援システム&自動ブレーキのパッケージとなる「ホンダセンシング」の搭載など、キープコンセプトの外見からは想像できない進化を遂げました。

また走りの性能も、長距離ドライブを少ないストレスでこなせる性能を持っており、特にターボ搭載のRSはファーストカーとしてチョイス出来るほどの走りを実現しています。

その反面、価格帯が159～202万円と高価になってしまい、思ったような販売台数に達していないのが現状です。そのためか値引き幅も大きく期待でき、本来であればアルトの競合車種とは言えないレンジにある車ながら、十分比較検討できるのです。

キャロル

引用：https://www.mazda.co.jp/cars/carol/design/

2021年12月23日、アルトから13日遅れで発売された現行キャロルは8代目モデルに当たります。キャロルの4代目モデル以降はアルトの車体を利用したOEM化されており、つまり中身はアルトと同一の車です。

外見ではエンブレムの違いくらいしか分からないのですが、アルトの最廉価グレード「A」に相当するモデルがなかったり、一部のオプションが未設定だったりと、アルトの販売を邪魔しないような差別化は見られます。

しかしキャロルはほとんどアルトと同じ車なので、燃費性能や低価格なグレード設定など、多くの点で競合車種といえる車です。

プレオプラス

引用：https://www.subaru.jp/pleoplus/pleoplus/design/design.html

スバル自動車が販売するプレオプラスはダイハツのミライースをベースとしたOEM車で、トヨタ自動車のピクシスエポックを含め、ミライースと三姉妹車種です。

当然基本性能はミライースと同等のもので、実用性に優れた軽自動車と言えます。OEM車全般に言えることですが、メーカーに対する思い入れやエクステリアの違いは、ユーザーの好みの問題なので、スバルに思い入れがあるのならプレオプラスは有力な選択肢と言えるでしょう。

ミライースのモデルチェンジも遠くないことから、プレオプラスも早ければ2020年の内にフルモデルチェンジされることが予想されています。

まとめ

今回はアルトの値引き相場や、実際に値引きを引き出すポイントについて解説してきました。

2021年12月にフルモデルチェンジをしたばかりの新型モデルのため、現状では値引き額も渋めの状況となっていますが、考えようによってはライバル車の方が値引き額は大きいので、その点を上手く利用して交渉するようにしましょう。

またアルト最大のライバル車ミライースがフルモデルチェンジを控えていることも、焦らず交渉を進めるためのポイントとなるでしょう。

この記事を参考に、後悔しない値引き交渉を進められるよう、情報を整理しておきましょう。