【限界値引きへの挑戦】タントの値引き交渉のコツや相場はどのくらい？

タントの値引き額の相場と目標額

タントは「軽スーパーハイトワゴン」の先駆けとなった軽自動車ですが、その後はライバル各社も市場に競合車種を投入し、現在では激戦区と言える市場です。そのため、ライバル車が多いことが大きな特徴と言えます。

現行モデルは2019年に登場しモデルサイクルの半ばに差し掛かることから、値引きの難易度もそれほど高くなく、ライバル車など交渉材料を揃えることで予想以上の値引きをしてもらえる可能性があります。

ここからはタントの値引き相場の状況や、具体的な値引き交渉について解説していきます。

タントの値引き相場

タントの値引き相場は、車両値引き額平均13万円、オプション値引き額平均4万円（合計17万円）です。しかし最上位グレードのXターボになると平均20万円となります。この差は車両本体値引きの差で、最廉価グレードのL（スマートアシストなし）と価格差が40万円あるので、値引き率で比べると差がないと言えます。

つまり価格が高いタントカスタムの方が値引き額としては多くなりやすいのですが、競合車種のグレードも同程度のものをぶつける必要があります。

ただ昔より高額になったとはいえ軽自動車の車両本体価格は低めなので、高級車種の値引き額と比較してしまうと少なく感じてしまうのが現実です。

タントの目標値引き額

タントの目標値引き額は車両とオプションを含め、約20万円となります。これは今後もディーラーと良好に付き合っていく前提での目標値になりますが、実例として30万円以上の値引きは存在します。

しかし無駄なオプションを付けさせられての値引きでは結果的に損なので、やはり考えておくべき目標は約20万円です。

タントを値引きしてもらった人の口コミ

車検近くて乗換も検討に入れて見積もりしてもらったけど新型タント値引き17万してもらっても247万だったよ(´・ω・｀)

— あずるさん (@azr60g_WoT) October 12, 2020

昨日タントカスタムの見積もりしてきたけど欲しいオプション付けたらめちゃくそ高くなった🙄18万円ぐらい値引きしてもらってる。タント重たいって聞いたからターボがいいんだよなぁ… pic.twitter.com/yRWEIENO0c

— Leo@ﾀﾝﾄ乗りポケGO🚗🎀⋆︎*ﾟ∗ (@IsmIroha) August 22, 2020

#沖縄 【車】タントの値引き率は？？ = たんたんさん =タントを買おうとダイハツに行きました見積もりを出して貰った所車体本体価格を3万円引きJAF5年分2万円引き16万のカーナビを... https://t.co/VaoSDsf5BJ

— 沖縄のうわさ話 (@tommy098u2) December 9, 2018

軽は値引きが難しいからね😅
オレもタント買った時、一番安くしてもらったN-BOXの見積もっていったら20万値引きできた！笑
バンはもっと難しいか…😅

— hide@黒豹86 (@datemakidragon) August 1, 2021

タントの値引きに関する口コミを見てみると、上記のような口コミを確認することができました。車両本体の値引き額の平均は13万円ですが、値引き額10万円前後の人が一番多いようです。

事前のリサーチとライバル車を上手く競わせることで、車両本体値引きを20万円引き出した事例もあります。

一方でほとんど値引きされないようなケースもあるので、事前に値引き情報を確認してから商談に臨むのが得策です。

タントを値引きしてもらうコツ

相場と口コミを見て、値引き交渉には事前情報が大切であることが確認できました。

ここからは具体的にタントを目標の値引き額まで引き上げるコツについて解説していきます。

競合車種を提示する

引用：https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/03_exterior.htm

タントを値引き交渉する際には、用途やスペックが似た競合車種の購入を検討していることを提示してみると良いでしょう。

特に初回から値引きの相談をしてしまうと、先方も引いてしまうこともあります。

競合車種を出すことで、「他車を購入されてしまう」という危機感を先方に抱かせることができるので、本当に値引き可能な額を提示してもらいやすくなります。

タントの競合となるのは以下のような車種です。

• ホンダ・N-BOX

• スズキ・スペーシア

• 日産・ルークス

• 三菱・ekスペース

最初にディーラーへ行くときはいきなり値引き交渉というより、軽スーパーハイトワゴンの選択で悩んでいるといった感じで話をしてみましょう。このときそれとなくN-BOXやスペーシアなどライバル車の名前を挙げておくのが、後々効果的になってきます。

あくまで本命を伝えずに迷っていること、具体的な金額も伏せておくことがおすすめです。

特に競争が激しい軽自動車のスーパーハイトワゴンですが、背が高くスライドドアを採用し、積載性に優れているという基本部分は同じなので、後は内外装のデザインや機能性の差になります。

経済的事情以外の好みを聞きだされてしまうと購入意欲がバレてしまうので、アンケートなどであまり手の内を明かしすぎないよう注意しましょう。

ディーラーで競合させる

車を販売するディーラーには、メーカーが直営している場所とそのフランチャイズ店が存在します。

これにより、同じ正規のディーラーではありますが、経営している会社が違うという現象が起きます。

すると、同じ車を扱っていてもライバル店のようになっていますので、どちらも販売台数などの目標があり、自分の店で車を売りたいということになります。

これを利用して、ディーラー同士で価格を競合させることで、さらなる値引きを目指すことができます。

ディーラーのホームページにて、会社情報を確認し、経営している会社が異なれば競合に持ち込める可能性があります。

購入を検討する店舗を複数リストアップし、値引き額を比較して交渉しましょう！

2回目以降の交渉の際は他のディーラーはいくら値引きしてくれた、競合車でのところではいくらだったのでいくらになるならここで買いますという具体的な金額なども言いながら交渉を進めましょう。

契約を匂わせながら具体的な交渉をすることで、値引きをしてくれる可能性が高くなります。

また、本体価格が値引きできなくても、数万円程度のオプションなどもサービスしてくれるかもしれません。

オプションで値引きしてもらう

純正のオプションをはずし、社外品を使用するもしくはつけないという選択をすることで、値引きが可能です。

	純正品	社外品
カーナビ	107,800円〜275,000円	27,800円〜269,760円	8万円〜16万円 お得！
ドライブレコーダー	39,600円〜42,900円 （フロントのみ）	1,000円〜20,301円	2万円〜4万円 お得！
フロアマット	58,300円	19,800円	4万円 お得！
ETC	11,000円〜27,500円	5,778円〜21,000円	0.5万円〜2万円 お得！

特にフロアマットの社外品は破れやすく、サイズがずれてしまっていることも多いため、フロアマットだけは純正という選択肢も持った方が良いかもしれません。

その他、カーナビやドライブレコーダーにもグレードがあるので、オプションを追加するにしても必要な性能のオプションを選びましょう。

また、オプションも値引き交渉の材料にもなります。

契約直前で少しまだ少し悩んでいる、もう一押し欲しいという場合には社外品の取り付けの工賃であったり、車検や点検をしてくれるメンテナンスパックをサービスしてくれる可能性もあります。

契約直前にこういったオプションをサービスしてくれたら契約する！という風に伝えてみることもおすすめです。

愛車を買い取ってもらい資金を作る

先ほども解説したように、新車をなるべく安く買うためには、現在所有している車の処分の仕方も大切なポイントになります。

ディーラーで下取りを行うのが最も簡単な方法ですが、ディーラーでの下取りはあくまで新車の値引きのために行われるものです。

そのため、あらかじめ調べた相場よりも、下取り額が相場より離れてしまう場合、査定してもらった中古車買取業者に買い取ってもらい、資金を作りましょう。

当記事では、グレードや走行距離による相場情報も掲載していますが、それらの項目を全て合わせた買取金額は車1つ1つで異なってきます。

詳しい査定額を知りたい方は最大30社一括査定が可能な「カーセンサー」で取引相場を確認すると良いでしょう。

実際に複数社の取引価格を把握しておくことで、下取りによる値引き額の交渉や買取交渉の際に損をせずに済むようになります。

車をなるべく高い売りたいと考えている方はまず、ネット査定で愛車の取引相場を知っておきましょう。

交渉時期を考える

車を買う際には時期も考えることで、大きな値引きをしてもらえるかもしれません。

大きな値引きが期待できる時期として、

• 2~3月の年度末決算期

• 6~7月のボーナス商戦

• 8月お盆明け～9月の中間決算期

• 12月のボーナス・年末商戦

この4つがあげられます。

特に年度末決算期である2~3月はディーラーでもキャンペーンなどを展開して、特別な値引きを受けることができる可能性もあります。

もちろん3つの時期でも特別な値引きが受けることができるかもしれません。

車を買う時期をずらしても問題ないという場合には、上記のような時期に購入することも検討しましょう。

残価設定ローンを利用して月々の支払いを抑える

車を安く購入する方法として、残価設定ローンを利用することもおすすめです。

そもそも残価設定ローンとはローンの支払方法のひとつで、残価設定型クレジットとも呼ばれています。

どのような支払方法かというと、契約時にあらかじめ残価と呼ばれる車の想定下取り価格を設定し、その下取り価格を差し引いた金額を毎月支払います。

例えば、300万円の車を5年の60回払いで買う場合は、金利を考えないと毎月5万円の支払いとなります。

しかし残価設定ローンを利用すると、例えば車が5年後に100万円で下取りしてもらえるとすると、200万円を60回払いで支払うということになり、毎月3万3千円となります。

ただしデメリットももちろんあり、残価設定ローンは下取りを前提としているため、契約が終わっても車が自分のものになるわけではありません。

残価設定ローンの契約が終わった場合には下取りに出して新しい車に買い換えるか、残価を支払って車に乗り続けるか、返却をするという形になります。

また、残価設定ローンの場合は車を下取りに出すことが前提になっているため、走行距離に制限があったり、傷や凹みにも十分に注意する必要もあります。

値引きに関しては手数料や時期などの関係で残価設定ローンなら値引きができるという可能性も多少はあるかもしれません。

ただ、やはり残価設定ローンを利用したからといって値引き額が大きく変わるという可能性は少ないので気をつけましょう。

タントと競合車種の特徴

 

先ほど値引きのコツとして用途やスペックが似た競合車種の購入を検討していることを提示することをあげました。

そこで、タントの特徴や競合車種が具体的にどのように違うのか、どの点が似てるのかなどを把握しておきましょう。

タント

引用：https://www.daihatsu.co.jp/lineup/tanto/03_exterior.htm

軽スーパーハイトワゴンの元祖と言われるタントですが、「ミラクルスライドドア」が最大の特徴となります。センターピラーがスライドドアに内蔵されていることで広い開口部を確保し、助手席を前へずらしておけばベビーカーをそのまま後席に積めるほどです。

また現行モデルでは前席のスライド量が大きく「ミラクルウォークスルーパッケージ」として使え、社内の移動が楽で子育て世代に配慮した機能性も見逃せないポイントです。

タントには安全装備として次世代のスマートアシストが搭載され、衝突回避支援ブレーキ機能や誤発進抑制制御機能、車線逸脱警報機能など、充実した予防安全機能が安全運転を支えてくれます。また全車速追従機能付ACCやLKC（レーンキープコントロール）も遠出の際は便利な機能です。

タントには子育て世代を意識した標準的なモデル以外に、すこしワイルドさを加えた「タントカスタム」というモデルが用意されているのは歴代共通のラインナップです。全体的に上質な仕上げになっていて、価格的にも上位のグレードとなります。

ライバル車が多いなかで、「DNGA」と呼ばれる新たなプラットフォームを採用した設計の新しさは、現行タントの一番の魅力だと言えるでしょう。

N-BOX

引用：https://www.honda.co.jp/Nbox/webcatalog/styling/design/

2013年から軽自動車売上台数1位をキープし続けるN-BOXですが、もともとは軽スーパーハイトワゴンで大人気だったタントに対抗させるため開発した軽自動車です。

N-BOXの特徴は軽自動車とは思えないような質感と性能の高さです。また全グレードに安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備とした点も高評価の要因です。

N-BOXもタントと同じく「N-BOXカスタム」という上級グレードが用意されていて、最上位モデルだと車両本体価格だけで約213万円で、オプションを全て付けると250万円を超える価格になります。

一方でタントと比較すると基本設計が古くなっていることも事実で、2023年6月とも噂されるフルモデルチェンジを前にしても売れているが故に値引きが渋い点は考えものと言えるでしょう。

スペーシア

引用：https://www.suzuki.co.jp/car/spacia/styling/

軽自動車のスーパーハイトワゴンでN-BOXの次に売れているのがスペーシアです。全車マイルドハイブリッドシステムを搭載したエンジンと、スーツケースをモチーフとした遊び心溢れるデザインがスペーシアの特徴です。

スペーシアには予防安全としてスズキ セーフティーサポートが装備され、「衝突軽減ブレーキ機能」のほかにも「誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能」や「アダプティブクルーズコントロール」などが備えられています。

タントやN-BOXと同様に上位グレードとして「カスタム」がラインナップされていますが、スペーシアにはSUVテイストを盛り込んだ「スペーシア・ギア」というモデルもあり、この存在がスペーシア最大の特徴であり、ヒットの要因でもあります。

スペーシアは2023年のフルモデルチェンジが予想されていますが、N-BOXほどではないにしても大きな値引きは期待できません。ただN-BOXやタントと激しく販売台数を競い合っている車種なので、対抗車種としては決して外せない1台です。

ルークス

引用：https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/roox/exterior.html

2020年3月、デイズルークスの後を引き継ぐ形で名前もルークスとなった、日産自動車の軽スーパーハイトワゴンです。上級モデルであるハイウェイスターには日産自動車自慢のプロパイロットが搭載されていて、これがルークス最大の特徴と言えます。走行時の加減速だけではなく、ハンドル操作もアシストしてくれます。

新しいモデルだけあって安全装備も充実しており、アラウンドビューモニターや軽自動車では初となる「インテリジェントFCW（前方衝突予測警報）」を採用しています。これは自車からは見えない2台前の車の減速を検知し衝突を防ぐ機能です。

ライバル車の中では新しいモデルながら、値引き交渉の難易度は高くないことから、タントの価格交渉では有効に活用したいライバル車と言える存在がルークスです。

ekスペース

引用：https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/ek_space/grade/t.html

ekスペースは日産ルークスと兄弟車で、基本的な性能は同じです。ただ値引き交渉においては重要な存在であることは事実で、ルークスを選ぶかekスペースを選ぶかは、完全にブランドに対する好みの問題です。

ただし考慮しなければならないのは、ベースは同じ車種ながらekスペースはルークスと比べリセールバリューが低く、先のことを考えた場合ルークスの方がコストパフォーマンスが高いという事実です。

買う時だけではなく、売るときのことも考えておくことが重要です。

まとめ

今回はタントの値引き相場や値引きを行うためのポイントについて解説してきました。

激戦区の軽スーパーハイトワゴン市場ですが、ライバル車はモデル末期のものが多く、価格交渉の時期が重要になってきます。

当記事を参考にして、納得のいく値引き交渉ができるように、戦略を立てておきましょう！